2026/08/18(火)
脊柱管狭窄症とは?歩くと足がしびれる原因と受診の目安を解説

「少し歩くと足がしびれて、立ち止まってしまう」
「休むとまた歩けるけれど、また同じところでつらくなる」
「腰を反らすと痛いのに、前かがみになると楽になる」
「買い物カートを押しているときは、なぜか歩ける」
このような症状でお悩みではありませんか?
こうした症状は「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」と呼ばれることがあります。
名前は聞いたことがあっても、
「そもそも脊柱管って何?」
「ヘルニアとどう違うの?」
「歩けないけど、運動はしたほうがいいの?」
「手術しかないの?」
など、分からないことも多いと思います。
この記事では、大阪府吹田市・江坂で腰痛に特化した整体院を運営する柔道整復師が、脊柱管狭窄症の特徴や考えられる原因、日常生活で気をつけたいこと、医療機関に相談すべきサインについて分かりやすく解説します。
脊柱管狭窄症とは?
背骨の中には、神経が通るためのトンネルがあります。
これを「脊柱管(せきちゅうかん)」といいます。
このトンネルが何らかの原因で狭くなり、中を通る神経が圧迫されることで、足の痛みやしびれなどの症状が現れることがあります。
これが腰部脊柱管狭窄症です。
特徴は、中高年以降の方に多くみられることです。
50代を過ぎたあたりから増えはじめ、60代・70代の方に多い傾向があります。
一番の特徴は「歩くとつらくなる」こと
脊柱管狭窄症で代表的なのが「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」です。
少し難しい名前ですが、内容はシンプルです。
- 歩いていると、足の痛みやしびれが強くなってくる
- 立ち止まったり、座って休むと落ち着く
- また歩き出せるが、しばらくするとまたつらくなる
この繰り返しが特徴です。
「昔は駅まで歩けたのに、今は途中で休まないと無理」
という形で気づく方が多くいらっしゃいます。
前かがみになると楽になるのはなぜ?
脊柱管狭窄症の方には、こういう共通点がよくみられます。
- 腰を反らすとつらい
- 前かがみになると楽になる
- 自転車には長く乗れる
- 買い物カートを押していると歩ける
- 上り坂より、下り坂のほうがつらい
理由は、姿勢によって神経の通り道の広さが変わるためです。
腰を反らすとトンネルが狭くなり、前かがみになると広がる傾向があります。
そのため、前かがみの姿勢では症状が軽くなる方が多いのです。
自転車やカートで楽になるのは、自然と前かがみの姿勢になるからです。
脊柱管が狭くなる原因
多くの場合、加齢にともなう背骨まわりの変化が関係しています。
具体的には、
- 椎間板(骨と骨の間のクッション)がつぶれてくる
- 骨のふちにトゲのような出っぱりができる
- 背骨をつなぐ靭帯が厚くなる
- 骨の位置が前後にずれる(腰椎すべり症)
こうした変化がいくつか重なって、トンネルが狭くなっていきます。
ただし、年齢を重ねた方全員に症状が出るわけではありません。
画像で狭くなっているのが確認されても、まったく症状のない方もいらっしゃいます。
そのため、画像の所見だけでなく、実際の症状や体の動き方を合わせて確認することが大切です。
椎間板ヘルニアとの違い
どちらも足の痛みやしびれが出るため、混同されやすい2つです。
大きな違いは「前かがみで楽になるかどうか」です。
- 脊柱管狭窄症:前かがみで楽になることが多い/中高年以降に多い/歩くとつらくなる
- 椎間板ヘルニア:前かがみでつらくなることが多い/若い世代にもみられる/座っているとつらくなる
ただし、これはあくまで傾向です。
両方が同時に関係している場合もありますし、症状の出方には個人差があります。
自己判断で決めつけず、気になる場合は医療機関で確認してもらうことをおすすめします。
「歩けないから動かない」の悪循環に注意
脊柱管狭窄症でよくあるのが、この流れです。
歩くとつらい
↓
外出が減る
↓
足の筋力が落ちる・体が硬くなる
↓
さらに歩きにくくなる
症状そのものだけでなく、動かない時間が増えることによる変化も重なっていきます。
とはいえ「痛くても歩きましょう」ということではありません。
無理に歩いて症状が強くなっては逆効果です。
大切なのは、その方の体の状態に合った動かし方を見つけることです。
日常生活で気をつけたいこと
歩き方・外出のしかた
症状が出てから休むのではなく、つらくなる少し手前で休むほうが、結果的に長く歩けることがあります。
- 途中に座れる場所があるルートを選ぶ
- 一度にまとめて歩かず、こまめに休憩を入れる
- 荷物はリュックにして、体を反らさないようにする
立ち仕事・家事のとき
長く立っていると腰が反りやすくなります。
片足を10〜15cmほどの台に乗せると、腰の反りがゆるみ、楽になる方がいます。
寝る姿勢
仰向けで腰がつらい場合は、ひざの下にクッションを入れると楽になることがあります。
横向きで、軽くひざを曲げて寝る姿勢が楽な方も多いです。
脊柱管狭窄症でストレッチしても大丈夫?
「狭窄症にはストレッチがいいですか?」
これもよくいただく質問です。
答えは、
「体の状態によります」。
特に注意していただきたいのが、腰を強く反らす動きです。
腰を反らすと神経の通り道が狭くなる傾向があるため、症状が強く出ることがあります。
また、
「伸ばしている最中に足先までしびれが広がる」
「終わったあとに痛みが強くなる」
という場合は、無理に続けないようにしてください。
「痛いほど効いている」と考えて我慢する必要はありません。
こんな症状がある場合は医療機関へ
脊柱管狭窄症のような症状の中には、整体やセルフケアよりも、医療機関での確認を優先すべきケースがあります。
特に、
- 尿が出にくい、もれてしまう
- おしりや股のまわりの感覚が鈍い
- 両足に強いしびれが出ている
- 足に急に力が入らなくなってきた
- つまずきやすくなった、足が上がりにくい
- 安静にしていても強い痛みが続く
- 症状が急速に悪化している
などの場合は、自己判断でストレッチや整体を続けるのではなく、早めに医療機関へご相談ください。
特に、排尿・排便のトラブルや、股まわりの感覚の異常は、急いで対応が必要なサインとされています。
また、歩ける距離がどんどん短くなっている場合や、日常生活に大きな支障が出ている場合も、一度医療機関で診てもらうことをおすすめします。
整体院 凛-Rin-では、まずお体の状態を確認します
脊柱管狭窄症だからといって、いきなり腰を揉むという考え方ではありません。
まずお話を伺い、
- どこに痛みやしびれがあるのか
- どれくらい歩くと症状が出るのか
- どんな姿勢で楽になるのか
- 腰・股関節・背中がどう動いているのか
- 日常生活でどんな体の使い方をしているのか
などを確認します。
そのうえで、当院で対応できる状態なのかを確認します。
医療機関で診てもらったほうがよいと考えられる場合には、無理に施術を行わず、受診をおすすめしています。
腰だけでなく、体全体の使い方を見ていきます
腰が反りやすい方は、股関節や背中の動きが少なくなっていることがあります。
体をひねる、かがむ、歩くといった動作の負担が腰に集まりやすくなるためです。
そのため当院では、腰まわりだけでなく、股関節や背中の動き、立ち方・歩き方なども合わせて確認していきます。
そのうえで、お体の状態に合わせて、ご自宅で取り組めるセルフケアもお伝えしています。
「何をすればいいのか分からない」
という状態から、
「自分の体には何が必要なのか分かる」
という状態を目指していきます。
江坂・吹田市で脊柱管狭窄症にお悩みの方へ
整体院 凛-Rin-は、大阪府吹田市、大阪メトロ御堂筋線 江坂駅から徒歩4分の、腰痛に特化した整体院です。
脊柱管狭窄症による足の痛み・しびれで、
「長く歩けなくなってきた」
「旅行や買い物に行くのが不安」
「病院に通っているけれど、体のケアについても相談したい」
「手術をすすめられているが、まず自分の体の状態を知りたい」
などのお悩みがある方は、一度ご相談ください。
症状名だけで判断せず、お一人おひとりの体の状態を確認しながら、今後どうしていけばよいのかを一緒に考えていきます。
よくある質問
Q. 脊柱管狭窄症は手術しかないのですか?
症状の程度や種類によって対応は異なります。まずは保存療法(手術以外の方法)から始めるケースも多くあります。排尿排便のトラブルや、足に力が入らないといった症状がある場合は、早めに医師にご相談ください。手術の判断は医師が行いますので、当院から手術の要否をお伝えすることはありません。
Q. 歩く練習はしたほうがいいですか?
体の状態によります。歩くこと自体は大切ですが、痛みを我慢して歩き続けると、かえって症状が強くなることがあります。つらくなる手前で休みながら、こまめに歩く方法が向いている方が多いです。
Q. 脊柱管狭窄症と坐骨神経痛は違うものですか?
違います。坐骨神経痛はお尻から足にかけて現れる痛み・しびれなどの「症状」を表す言葉で、脊柱管狭窄症はその原因となり得る病気の一つです。坐骨神経痛について詳しくはこちらの記事で解説しています。
Q. 年齢のせいだから仕方ないのでしょうか?
加齢による変化が関係していることは多いですが、同じ年齢・同じ画像所見でも症状の出方は人によって異なります。体の使い方や動きの状態によって、日常生活の過ごしやすさが変わることもあります。
Q. 病院と整体、どちらに行けばいいですか?
まず診断が必要な状態や、足に力が入らない・排尿排便のトラブルがあるといった場合は、医療機関を優先してください。当院でも、お話や体の状態を確認したうえで医療機関での検査が必要と考えられる場合は、施術を行わず受診をご案内しています。
【この記事の執筆者】
整体院 凛-Rin- 院長
綿村 礼(わたむら れい)
柔道整復師(国家資格)
整形外科・整骨院・介護施設などでの臨床経験を経て、現在は大阪府吹田市・江坂で腰痛に特化した整体院を運営しています。
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